臆病なだけ

初対面の人には基本的に丁寧語で話をするようにしている。たとえば中学生やサークルの後輩が相手であっても、コミュニケーションを取り始める時期はなるべく丁寧語で話している。もっともこの原則が確立したのはまだ最近のことだから、『自分のときはそうではなかった』と感じる人もいるかもしれない。
こういう姿勢は、新しい環境に入っていくときでも、自分がいる環境に新しく人を迎えるときでも、どちらの場合でも便利だと思う。これは私のキャラクタに合っているだけであって、誰でもそうだというわけではないけれど。
新しく人と出会う場面は、いま挙げた2パタンだけではない。そこにいる全員が、その環境が初めて、という場合もある。大学の入学時なんかがそう。こういうときは自分のキャラクタがどうこう言っている場合ではないらしい。何度も経験できるものではないけれど、少ない機会であるだけに、いろいろと上手くやりたいものだ。
しばらく付き合っているうちに過剰な丁寧表現は落ちていくが、いつまでも落ちない部分もある。それはたぶん、親密度が足りないわけではない。おそらく、それが、相手に対する最低限の敬意の表れだ。なんだか偉そうに聞こえるかもしれないけれど。
Tラジオで自分たちが喋っているのを聴いていて気付いたのだけど、彼ら(自分も含め)は二人称が「きみ」だ。言いたいのはつまり、そういうこと。