こんな夢を見た。

疲れた……。今日もバカな酔っ払いたちの相手。早く月曜日にならないかな……。来週1週間頑張ればお給料日だ。そうしたら岩盤浴と足つぼマッサージに行くんだ。ああ、でも、もう根元のほう黒くなってきちゃってるなあ。美容院行かなきゃ……。


服を脱いで、お化粧を落としていたら、首が落ちた。あれ、と思って洗面台の中を見ると、私の顔があった。なんだか疲れているような表情だった。
左手で後頭部を抱えるように持って、右手でお化粧を落とした。お湯を出しっぱなしにするのは嫌いだけど、左手がふさがっているから今日はしょうがない。


でも、これ、髪の毛洗うの無理かなあ。両手で持って湯船に入れたら濡らすのはできるけど、シャンプー泡立てるのとか難しいよなあ。ちゃんとお手入れしなさいって美容師さんに怒られちゃうよ……。

目が覚めた。冷静に化粧を落とし続ける、夢の中の自分が、恐かった。首に手を当てて、つながっていることを確かめる。
髪を触ろうとして思い出す。私の髪は、もう、長くない。