「図書館にいる女子はなぜかわいいのか」問題

大学図書館を利用していて気になったことがある。図書館にいる女子たちが、押しなべて、かわいいのだ。というか、かわいくない女子を見掛けることがない。キャンパス中の素敵女子たちが全員図書館に集まっているのではないかと思うほどである。
一方、図書館にいる男子たちはというと、これが、さっぱり、まったく、ぜんぜん、ちっとも、かっこよくないのである。ごく僅かに素敵男子もいないわけではないかな、と一応は言っておいた方がいいよな、保険のために、というくらい、図書館にいる男子たちはかっこよくない。まず、基本的に、リュックサックである。この時点でもうアウトだが、さらにチェックのシャツだったり、非オシャレメガネだったり、オシャレメガネであってもその他の部分に努力が見られなかったり、もう、亀田もびっくりのKOっぷりだ。


この1ヶ月ほど、「図書館にいる女子はなぜかわいいのか」・「男子はなぜかっこよくないのか」問題について頭を悩ませ続けていたわけだが、1つ気付いたことがある。図書館にいる人たちは、基本的に喋らないということだ。机に向かって静かに勉強しているのが、普通の状態だ。


世の中の女子たちの多くは、外出にあたって身なりを整えている。彼女たちは、静止している状態にもっとも効果が高くなるような準備をしている。これは、化粧をするときに彼女たちが静止しているからである。食事をしたり、おしゃべりをしたりしながら化粧をする人はいない。静止した状態で化粧をする以上、静止した状態がもっとも素敵に見えるのは当然のことだ。
そして、この女子たちがもっとも素敵に見える状態のあふれている空間が、図書館なのである。図書館にいる女子が押しなべて皆かわいいのも当然のことだったのだ。この発見を、「黙っていればかわいいのに……の法則」と名付けようかと思ったが、諸処の起こらなくてもいい問題が起きるような気がするので、名付けには至らない。


男子たちがかっこよくないのは、まあ当然といえば当然のことだ。スーツを着ていない男子が、黙っていてかっこいいはずがない。


図書館の需要・供給バランスは、明らかに女性の供給過多となっている。我こそは素敵男子であると思われる向きは、いますぐ図書館に行くとよいだろう。ただし、そのような目的で図書館に行く時点で、もはや素敵男子とはいえないわけであるが。