パガニーニの主題による狂詩曲
ラフマニノフ作曲の「パガニーニの主題による狂詩曲」の第18変奏が、とても美しい。
『パガニーニの主題』とは、ニコロ・パガニーニ作曲の「24の奇想曲」の終曲の主題のことで、その冒頭は以下の楽譜のようになっている。
多くの作曲家が、この主題を元とした変奏曲を書いている。(Wikipedia参照)
ラフマニノフの「狂詩曲」の第18変奏は、この主題の反行形がもとになっている。反行形とは、もとになるメロディの楽譜を、上下逆にして読んだときに得られるメロディのことだ。この曲の場合は、以下の楽譜のようになる*1。
一番左の音符(ラ)を基準として、上下が反転しているのが分かると思う。
では、実際に第18変奏を聴いていただきたい。以下の音源は、クラシック名曲サウンドライブラリーさんからいただいたもの。
この第18変奏は、多くの映画などでも使われているそうなので、聴いたことがある人も多いと思う。このメロディはそれ自体でも素晴らしく美しいが、「狂詩曲」全体を通して聴くことで、さらに魅力的に感じることができるように思う。
(参考:ピアノ連弾編曲譜(pdf) 54ページ目から第18変奏)