野望

「鳴かぬなら○○○○ホトトギス」というフレーズがある。昔の喧嘩好き3人の性質を詠った狂歌だ(たぶん)。ご存知だと思うが一応書いておくと、

  • 信長:殺してしまえ
  • 秀吉:鳴かせてみよう
  • 家康:鳴くまで待とう

といった感じになっている。後の時代の人間は、信長は短気だったんだなとか秀吉は策士で家康は忍耐強かったんだなとかいった印象を受けるわけだ。
という程度にしか認識していなかったのだが、そういえばなにかおかしくないか。「殺してしまえホトトギス」って、本当にそれでいいんだろうか。ホトトギスって『天下』の隠喩じゃないのか。他の2人の歌ではそんなふうに読めると思う。とすると信長の思考としては、『世界が俺のものにならないなら、いっそ世界なんて滅びてしまえばいいんだ』という感じだろうか。あんまりだとは思うが、そんな信長だったら少し仲良くなれそうな気もする。